卒業式&入学式

平成16年3月16日は、小学部の卒業式だった。M子ちゃんの時も、卒業式はボロ泣きだったが、Kちゃんの時は、更にいろんな事が思い出されて、「よくここまで頑張ってくれた!」と胸が苦しくなるほど嬉しくて仕方がない。言語療法(ST)の先生も、仕事の合間に来てくれて、いっしょにボロボロ泣いてしまった。

卒業式は、基本的にこどもと親は離れて座るので、入場から退場まで、学校の先生がKちゃんに付きっきりだったのだが、我々の席から2mも離れていない距離だったし、プライマリのNrsも2名待機してくれていたので安心だった。Kちゃんには、なんとプライマリが3人もついている。

卒業証書授与が終わって1度リハに帰り、水分補給した後、学校の先生が再び迎えに来てくれて、花束贈呈、合同写真に参加が間に合い、在校生の割れる様な拍手に見送られ、お天気も気分も最高だった♪

そして4月8日、卒業式に続き、入学式も無事終えることが出来た。そこでなんと入学式の日、2年間の育児休暇を終えて戻ってきた、もとプライマリの看護師さんと感動の再会をする!「またここに戻って来てくれて嬉しいです!ほんとによかった♪」と、強く手を握りしめたら、 「私もです~~!」と両手で握り返してくれた。そのプライマリさんを、入学式の付き添いNrsにしてくれた、リハの配慮がとっても嬉かった。なかなかもとの勤務場所に戻れることは無いと知っていたので、Kちゃんは人を引き寄せるパワーを持ってるなあ!と改めて感じた。

その日は薄曇りという天気だったのだが、桜の下で写真を撮りたいと思い移動したところ、なんとその瞬間だけ晴れ間がのぞいたのだ。そう♪ Kちゃんは晴れ男♪「イベントは絶対外さないよね~。」とワイワイ話しながら、無事に式を終えて一安心♪若年性ハンチントン病の末期と言われた重責発作から、みごと奇跡の生還を果たしたKちゃんは、今もリハで暖かく見守られている。

平成20年2月4日にKちゃんは天国へ旅立ちました。Kちゃんのご冥福を、こころからお祈りいたします。合掌